'Das kleine Kind'
小さな子
憎しみは始まり。
憎しみは果実。
自分は小さな子である。
闇を恐れている。
路地は広くて、陰気臭くて
見える。
ここにいる人達と同じだ。
ここは彼等の国、彼等はここをよく知っている。
何故ここにいるんだろう。
小さな子が自分に聞く。
痛みが来ることを
知っている。
ここに自分を呼んだあいつを待っている。
あいつが来るそして奴等に対して一人にさせる事を知っている。
何故またここに来るのだろう。
小さな子が自分に聞く。
ポケットの中を見る。
写真の中にその理由がある。
奴等が来るそして最初のお見舞いが来る。
あいつが出て行くそして最初のズボンのボタンを外す。
何故こんなに痛むのだろう。
小さな子が自分に聞く。
だがその理由を思い出すと微笑ましい。
張り合いがある。